板倉未来の大学組織暴露ブログ 小説

こんにちは、私のブログに見に来ていただきありがとうございます。私は18年のアメリカ暮らしの経験があり、州立ニューメキシコ大学で教育言語学でPh.D.を取得しました。英語の勉強法や留学体験談についてブログを書いていこうと思っています。英語の勉強法の質問や留学の質問がありましたら、ご連絡ください。※飯田橋科学大学のブログは実話を元にしたフィクションです

発音と音声識別に関して一言

 

 

Orality preceded literacy by tens of thousands of years in human history (話し言葉は書き言葉 に先立つこと数万年). 人類が口頭で言葉を使い始めたのはおそらく10万年ぐらい前 (orality)。最古 の文字体系が現れたのはせいぜい数千年前 (literacy)。人類の認知革命における読み書き言葉の能力は 人類に膨大な外部記憶の貯蔵庫をもたらし得たが (Great Divide)、それ以前は、例えば、語り部や吟遊詩 人のように膨大な情報には韻律 (prosody, i.e., suprasegmentals)を付け口頭で覚えていました。  どの文化であろうと、その文化の支柱は言葉、そして言葉はまず音声。英語の音声に取り 組むことが肝腎です。Native Speaker (母語話者) が聞いて即感できる許容範囲内の音を発することができなけれ ば、そもそも異文化コミュニケーションの端緒すら開かれない。

 

一般の英語のネイティヴは、自分で出来て、学習者の音声が正しいか否かの判断もできるが、どうやって学習 者がその音を出したらいいか説明できない。音声学、音韻論等の多少の教育があるネイティヴの先生は 、説明できたとしても日本人学習者には的確ではなく、日本語の音声習慣にドップリ浸かって生活して きた、しかも Critical Period (臨界期) を過ぎた日本語のみの背景を持つ日本人に英音への移行・切替を 習得させることはなかなかできない。 ネイティヴでは教えられな い、努力して限りなくネイティヴに 近づこうとした者のみができる、日本人学習者がどうやって英音を作り出したらいいか、のコツと練習方法を 伝えたい。  いわば「発声法」、「音声学」、「音韻論」等の知見に基づいた、筋肉作りの 体育の授業です。

 

英語音を習得すれば、Listening力、語彙(単熟語)や談話の記憶力、 英語学習全体の効率が必ず良化 します。 例えば、日本語で誰でも経験した様に、聞いていて文脈からすら意味が推測できない知らない 語に出会って も、その語の音だけは頭に残る様に、母語であれ英語であれ、大脳には言語の生産を司る Broca と理解を司る Wernike を繋 ぐ神経経路 (Arcuate Fasciculus) があるので、自分が出せる音その ものを聞き取れな いことは、まずありえない。 自らその音が作れないと、聞ける様になりません。ゆえ に、listening Comprehension (聴解) を伸ばすには、語彙力、文 法力、英文読書量、対象分野の知識量、 その人の総体的知識量や経験のみならず、発音の練習をシッカリやることが肝腎であり、 ただ聞いてばかりでは、その効果には限度があります。 また、発音の訓練をシッカリやらずに、音読、暗唱、Shadowing などをやり続けることは、 悪習を徹底的に身に付けるべストな方法にもなってしまう。 総じて、発 音の訓練をせずに英語 を習う事は、泥水で洗濯し続けるようなもの。 本来、読み書き話し聞く英語学 習全体の為に も、発音の訓練は絶対に必要。